3Dプリンタ市場で注目を集めるBambu Lab(バンブーラボ)シリーズ。
初心者向けのコンパクトモデルから、高速プリントや高機能材料・高強度材料に対応した高機能モデルまで、幅広いニーズに応える5機種を展開しています。
本記事では、Bambu Labシリーズの5機種(A1 Mini、A1、P1S、X1C、X1E)を徹底比較。
それぞれの特徴や性能を詳しく解説し、この記事を読めば、あなたにとって最適な1台が必ず見つかります!
Bambu Lab 全機種比較表
公式にはまとまった表がないため、情報を集めて作成しました。
PCで表示した場合は「 」にカーソルを乗せると、各項目の説明が表示されます。
機種選びの参考にしてください。
項目 | A1 mini Combo | A1 Combo | P1S Combo | X1 Carbon Combo | X1E Combo |
---|---|---|---|---|---|
おすすめユーザー | 「初心者に」 | 「趣味に」 | 「副業に」 | 「上級者に」 | 「本業に」 |
外観 | |||||
価格 | \ \58,800 12/6まで | \ \69,800 12/6まで | \ \123,000 12/6まで | \ \123,000 12/6まで | \458,000 |
購入先 |
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サンステラ Amazon |
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サンステラ ※Amazonでの販売無し |
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本体仕様 造形サイズ L×W×H | mm | 180×180×180mm | 256×256×256mm | 256×256×256mm | 256×256×256mm | 256×256×256
外形サイズ L×W×H ※AMS含まず | mm | 347×315×365mm | 465×410×430mm | 389×389×458389×389×457 mm | 389×389×457 mm |
重量 ※AMS含まず | 5.5kg | 8.3kg | 12.95g | 14.13kg | 16kg |
AMS | AMS Lite | AMS Lite | AMS | AMS | AMS |
エンクロージャー | なし | なし | あり | あり | あり |
フィルター | なし | なし | 活性炭フィルター | カーボンフィルター | 活性炭+HEPAフィルター) |
造形速度 最大速度 | mm/s | 250mm/s | 500mm/s | 500mm/s | 500mm/s | 500
最大加速度 | mm/s² | 10,000mm/s² | 10,000mm/s² | 20,000mm/s² | 20,000mm/s² | 20,000
押出機 押出ギア材質 | 焼入れスチール | 焼入れスチール | スチール | 焼入れスチール | 焼入れスチール |
ノズル材質 | ステンレススチール | ステンレススチール | ステンレススチール | 焼入れスチール | 焼入れスチール |
ノズル直径 | 標準:Φ0.4mm オプション:Φ0.2, 0.6, 0.8mm | 標準:Φ0.4mm オプション:Φ0.2, 0.6, 0.8mm | 標準:Φ0.4mm オプション:Φ0.2, 0.6, 0.8mm | 標準:Φ0.4mm オプション:Φ0.2, 0.6, 0.8mm | 標準:Φ0.4mm オプション:Φ0.2, 0.6, 0.8mm |
最小積層厚 | 0.08mm(Φ0.4mm) 0.06mm(Φ0.2mm) | 0.08mm(Φ0.4mm) 0.06mm(Φ0.2mm) | 0.08mm(Φ0.4mm) 0.06mm(Φ0.2mm) | 0.08mm(Φ0.4mm) 0.06mm(Φ0.2mm) | 0.08mm(Φ0.4mm) 0.06mm(Φ0.2mm) |
ノズル最高温度 | ℃ | 300℃ | 300℃ | 300℃ | 300℃ | 320
造形台 プレート最高温度 | ℃ | 80℃ | 100℃ | 100℃ | 120℃ | 120
ビルドプレート種類 | フレキシブル スチールプレート | フレキシブル スチールプレート | フレキシブル スチールプレート | フレキシブル スチールプレート | フレキシブル スチールプレート |
対応材料 一般材 PLA, PETG, TPU, PVA | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ |
エンクロージャー必須 ABS, ASA | - | - | ✔ | ✔ | ✔ |
カーボンフィラー入 PLA-CF, PA-CF | ※ | ※ | ※ | ✔ | ✔ |
高機能エンプラ系 PPA-CF/GF, PPS, PPS-CF | - | - | - | - | ✔ |
センサー 自動流量補正 | アクティブ流量補正 | アクティブ流量補正 | 手動補正 | マイクロライダー | マイクロライダー |
オートレベリング | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ |
フィラメントセンサー | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ |
環境温度制御 | なし | なし | なし | なし | あり |
カメラ 解像度 | ローレートカメラ | 1920×1080ローレートカメラ | 1920×10800.5fps | 1280×720フレームレート情報無し | 1920×1080フレームレート情報無し | 1920×1080
LED照明 | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ |
ディスプレイ | カラータッチパネル 320×240pix | 2.4インチカラータッチパネル 320×240pix | 3.5インチモノクロ液晶 192×64pix | 2.7インチカラータッチパネル 1280×720pix | 5.0インチカラータッチパネル 1280×720pix | 5.0インチ
通信 | Wi-Fi | Wi-Fi | Wi-Fi | Wi-Fi | Wi-Fi / 有線LAN |
迷ったらP1S!初心者からプロまで満足できる万能モデル
結局どれが良いの?と迷われる方にぜひオススメしたいのが「P1S Combo」です!
シリーズ中最もコストパフォーマンスに優れ、初心者からプロまで幅広い方へオススメできるモデルになっています。
買いやすいのはAmazonだが「公式サイト」と「サンステラ」のセール情報は要チェック
P1Sをオススメしない方
下記のような方はP1S以外の機種が適している場合があります。
- 予算が足りない方
- 作るものが決まっていない方
- セキュリティを気にされる方
予算が足りない方
P1S Comboはコストパフォーマンスは非常に高いですが、絶対的な価格も約15万円と個人で買うには少し躊躇する金額です。
そこまでの金額が難しい場合、A1 もしくは A1 mini がオススメになってきます。
作るものが決まっていない方
作るものが決まっていない場合、せっかく買ってもほとんど使わなくなってしまうこともありえます。
作りたいもののイメージを持つと、おのずと買うべきプリンターが見えてきます。
セキュリティを気にされる方
P1Sのネットワーク接続はWi-Fiのみに対応しています。
造形データのやり取りだけであれば、P1Sもmicro SDカードで可能ですが、セキュリティの厳しい企業では使用できないことが多いです。(私の会社が実際そうでした)
企業等で有線LAN接続が必要な場合は必然的に「X1E」を選ぶことになります。
P1Sがオススメな方
逆に以下のような方にはP1Sがおすすめです!
- 高速造形を求めている方
- 造形時の手間をなるべく減らしたい方
- ABS等高強度の材料を使用されたい方
高速造形を求めている方
A1シリーズとP1S以上のシリーズでは最高速度と最高加速度に違いがあります。
値が大きいほど造形時間が短縮されます。
項目 | A1 mini Combo | A1 Combo | P1S Combo |
---|---|---|---|
最高速度 | 250 mm/s | 500 mm/s | 500 mm/s |
最高加速度 | 10,000 mm/s² | 10,000 mm/s² | 20,000 mm/s² |
小さなモデルでは数十分、大きなモデルでは数時間単位で差ができることもあります。
急ぐシーンが想定される方はなるべく高速の機種を選ばれることを推奨します。
造形時の手間をなるべく減らしたい方
A1シリーズとP1Sには「AMS(Automatic Material System)」に違いがあります。
A1シリーズの「AMS Lite」はオープンタイプの設計で、材料を放置すると湿気を吸収する可能性があり、毎回セットし直す手間が発生します。
一方、P1Sに搭載されたAMSは密閉型の構造により、湿気を防ぎます。
材料を常にセットしたまま保管できるため、造形を即時開始することが可能です。
この便利さに慣れると、AMS 無しには戻れなくなるほど快適です。
特に、3DプリンタをPCから離れた場所に設置している場合、この機能が手間を大幅に削減します。
ABS等高強度の材料を使用されたい方
ABSなどの高強度材料を使用するには、温度を安定させるエンクロージャーが必要です。
A1シリーズやA1 Miniにはエンクロージャーがありませんが、P1Sには囲いがあり、反りや定着不良、クラック(ひび割れ)を防げます。
さらに、有害ガスの遮断にも役立つため、健康面でも安心です。ABSなどを使いたい方には、エンクロージャーを備えたP1Sが最適です。